新たな処分者!県教委の暴走


 「君が代」斉唱の際に不起立の行動を行わないようにと、県教委からの通達には「厳正に対処する」と一文が追加された2006年度卒業式、2007年度入学式。それでも、思想・信条から「日の丸」に向かって起立し、「君が代」を歌えない人はいます。たとえ、立っていたとしても、このやり方はおかしいと考える教職員は、もっとたくさんいました。

 そんな中、県教委は、不起立行動を取ったとして2名に戒告、1名に文書訓告の処分を強行しました。うち、戒告を受けた1名は、私たち被処分者の会とともに、人事委員会に異議申し立てを行います。

 今回の処分は、憲法で保障された思想信条の自由を犯すものであるばかりか、県教委は「職務命令は校長の裁量で出すもの」との見解のようですが、実際には校長も職務命令を出さざるを得ない状況に追い詰めるなど、教育活動に対する不当な介入です。

 事実、管理職の中からも「今回のやり方はよくない」「確認できなかったと報告しても、指導されるのはあまりに異常」との声が寄せられ、県教委は校長を含めて、多くの教職員からそっぽを向かれている状況です。

 県教委に対し今回の処分について抗議するとともに、どうしてこのような暴走を行っているか、その背景を調査していきたいと思います。

(被処分者の会会員Y )